子供は話してくれない
子供は、自分がいじめに遭っているということを、自ら話してはくれないものです。
いったいなぜ、そのような重要なことを、ご両親に話をしてくれないのでしょうか?
いじめられている自分を、親に知られるのが恥ずかしい
学校などでいじめられている自分を、両親に知られることは、子供にとってとても恥ずかしいことです。いじめられていることは恥ずかしいことではない、いじめは悪いことと、優しく親身になって話を聞いてあげましょう。
親に話すことにより学校などに知られ、仕返しされるかもしれない恐怖感
「誰かに話したら、もっとひどいことになるぞ」などと、お子さんはいじめの加害者から脅されているかもしれません。親が必ず守る、いじめから救い出すと伝え、安心させてあげなければいけません。
両親に心配をかけたくない、子供なりの気遣い
子供なりに、親に心配をかけたくないという気持ちがあるものです。
子は親が守ると、言い聞かせ、安心をさせてあげましょう。
いじめられたら、やり返せと親に言われたことがある
「言い返せない弱さからいじめられている」といった考えは間違いです。
言い返したら、何十倍となって返ってくるのがいじめです。
クラスの大勢、集団となれば尚更のこと、言い返すことによって事態はより悪化し、深刻な状況へ、最悪の事態へと進む可能性があります。
子供がいじめられている状況にいたら、あなたの悔しい気持ちはわかります。しかし、「なんで黙っていたの」「言い返してこい、やり返してこい」などは言わないでください。子供は居場所がなくなってしまいます。
いじめられて悔しい、苦しいのは、お子さんなのですから。
いじめられていることを両親に話せない子供が多いのは、こういった理由が多く、親が気づかないうちに、自ら命を絶つ、最悪の事態を招いてしまう可能性があるのです。
これだけは言ってはいけない3つの言葉
- なぜ今までだまっていたの!
- いつ、なぜ、誰に、早く!
- 気づかなくて、ゴメンね
なぜ今までだまっていたの!
なぜだまっていたのかと責めるのではなく、話してくれたことを褒めてあげてください。話すことはとても勇気のいることなのですから。
いつ、なぜ、誰に、早く!
問い詰めるのもよくありません。何が起こっているのかを知ることは大事ですが、いじめられている理由は本人にもわからないことも多いですし、質問攻めや誘導尋問をしてはいけません。
気づかなくて、ゴメンね
気づかなかったことを子供に謝りたい、あなたの気持ちは理解できます。
しかし、親に心配をかけてしまった自分が悪いと感じ取ってしまう子もいますので、慎重に対応してください。
子供が発するいじめのサインを見逃さず、親御さんがいち早くキャッチすることが重要です。
「いじめのサイン」を見つけたら、問い詰めるのではなく優しく接し、いじめられていることを言えずにいた、辛い気持ちを共感してあげましょう。